今年の夏休みは1週間休みを取って、8泊9日でアラスカ州を旅行してきました。
デナリ国立公園は夏のアラスカ旅行の定番の1つ。
私たちも2日間デナリ国立公園を訪れました。
今回の記事では、私たちが2日目にハイキングしたトレイルと出会えた動物について紹介します。
デナリ国立公園の基本情報や公園内部へのバスについてはこちらの記事をご覧ください。
デナリ国立公園で行われる犬ぞりデモンストレーションについてはこちらの記事をご覧ください。
デナリ国立公園のトレイル
アメリカの他の国立公園同様、デナリにも数多くのトレイルがあります。
但し、その多くが公園入口付近に集中しており、距離も比較的短く設定されております。
なぜなら、デナリでは敢えて人間用のトレイルを多く設けず、手つかずの自然を残しているためです。
ちなみに、手つかずの自然をハイキングすることも可能で、道なき道をハイキングすることもできるそうです。
私たちはおとなしく、整備されたトレイルをいくつかハイキングしてきました。
トレイル毎の距離や所要時間については公式サイトで確認できます。
アメリカで最も危険な国立公園
デナリは最も危険な国立公園と言われています。
入場者に占める死者数の割合がアメリカの国立公園で最も多いそうです。
ちなみに、100万人あたり9.8人だそうです。
最も多い死因が厳しい気象条件に起因するもので、次が滑落だそうです。
意外にもクマの襲撃による死亡事故は100年以上の歴史の中でたった1件だけだそうです。
特にトレイル以外へのハイキングをする場合はしっかりと準備した方が良さそうです。
ホースシュー・レイク・トレイル
1つ目のトレイルはホースシュー・レイク・トレイル(Horseshoe Lake Trail)。
名前の通り、ホースシュー・レイクを1周するトレイルです。
距離は約2マイルです。
トレイルヘッドからホースシュー・レイクまで下るので、多少の高低差はあります。
しかし、ビジターセンターからも近く、よく整備されていて、ホースシュー・レイクも綺麗なので、非常におすすめのトレイルです。
ホースシュー・レイクではムースを見られるという情報もあったのですが、私たちが朝10時ぐらいに訪れた際は一頭も見かけませんでした。
ホースシュー・レイク・トレイルへのアクセス
ビジターセンターのすぐ近く、アラスカ鉄道の線路横にホースシュー・レイク・トレイルヘッド(Horseshoe Lake Trailhead)があります。
私たちは運良く駐車場に停められて、ハイキングを始められたのですが、駐車場のスペースがかなり限られています。
トレイルヘッドの駐車場に停められない場合は、ビジターセンターの駐車場に車を停めましょう。
ビジターセンターの駐車場からホースシュー・レイク・トレイルヘッドまではパーク・ロード(Park Road)を通って、往復1マイルほど。
ビジターセンターから歩く場合は、ホースシュー・レイク・トレイルの2マイルと合わせて、合計3マイルほどになります。
ビジターセンターからは無料のシャトルでアクセスすることも可能です。
サベージ・リバー・ループ・トレイル
続いて紹介するのはサベージ・リバー・ループ・トレイル(Savage River Loop Trail)。
個人的にはデナリで一番良かったトレイルです。
名前の通り、サベージ・リバー沿いを歩くトレイルなのですが、何といっても景色が素晴らしかったです。
距離は1.7マイル程度。
高低差もなく、比較的歩きやすいため、誰にでもおすすめできるトレイルです。
サベージ・リバー・ループ・トレイルへのアクセス
自家用車でアクセスできるDenali Roadの15マイル地点にトレイルヘッドがあります。
サベージ・リバーの両岸に駐車場がありますが、どちらもスペースが限られます。
満車の場合は少し戻って、サベージ・リバー・キャンプグラウンド(Savage River Campground)やマウンテン・ビスタ・ループ・トレイル(Mountain Vista Loop Trail)の駐車場に停めて、無料のシャトルで行くことができます。
もちろん、ビジターセンターやバス停(Denali Bus Depot)からも無料のシャトルでアクセス可能です。
2日目に出会えた野生動物
デナリ2日目の大半をトレイルでハイキングをして過ごしたのですが、残念ながらハイキング中に出会えたメジャーな野生動物はゼロでした。
サベージ・リバー・ループ・トレイルでのハイキングを終えて、ビジターセンター方向に向かう途中の川でカリブー(上の写真)に出会えたのがハイライトでした。
その後、ビジターセンター方向に帰っている途中で、山肌を双眼鏡で見ている人がいたので、車を停車して話を聞くと、グリズリーベアが2頭いるとのこと。
その人から場所を教えてもらい、双眼鏡で探すと、遠くに辛うじてグリズリーベアを見ることができました。
デナリに限った話ではありませんが、国立公園の路肩に多くの車が停まっていたり、何かを観察している人を見かけたら、勇気をもって話しかけてみると思わぬ発見があるかもしれません。
また、今回はデナリ近辺のホテルが満室だったので、2日ともフェアバンクスから日帰りでデナリを訪れました。
野生動物が目当ての場合は、デナリのホテルに泊まって、早朝に訪れることをおすすめします。
まとめ
デナリ国立公園のトレイルを紹介しました。
デナリの大自然を体感できるトレイルでのハイキングはとても気持ち良かったです。
残念ながらハイキング中に野生動物は遭遇できませんでしたが、美しい景色を楽しむことができました。
デナリ国立公園を旅行予定の方に参考にして頂ければ幸いです。