【デナリスター】アラスカ鉄道の旅【アドベンチャークラス】

今年の夏休みは1週間休みを貰って、8泊9日でアラスカ旅行に行ってきました。

今回の記事は、アラスカ鉄道(デナリスター)のアドベンチャークラスでアンカレッジからフェアバンクスまで移動した旅行記となります。

アラスカ鉄道に乗車予定の方に参考にして頂ければ幸いです。

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アラスカ鉄道

デナリ国立公園からフェアバンクスへ向かう途中の景色

アラスカ鉄道はアラスカ州南部のスワード(Seward)と内陸部のフェアバンクス(Fairbanks)を結んでいます。

ドームカー(Dome Car)と呼ばれる車両には、大きな窓のあるドームがあり、アラスカの雄大な景色をパノラマで楽しむことができます。

また、アラスカ鉄道はアラスカ観光の定番の1つですが、旅客だけでなく、貨物列車も運行しているようです。

路線は全部で次の5個です。

  • デナリスター(Denali Star):アンカレッジ~フェアバンクス
  • コースタルクラシック(Coastal Classic):アンカレッジ~スワード
  • グレイシャーディスカバリー(Glacier Discovery):アンカレッジ~ウィッター
  • ハリケーンターン(Hurricane Turn):タルキートナ~ハリケーン
  • オーロラ(Aurora):アンカレッジ~フェアバンクス(冬の週末のみ)

ハリケーン・ターンはタルキートナ(Talkeetna)とハリケーン(Hurricane)の間に住む人のライフラインなので、観光客はハリケーンターン以外の路線に乗るのが一般的です。

また、年中走っているハリケーンターンと冬限定のオーロラ以外は、夏しか運行しておりません。

デナリスター

ドーム内の席は自由、誰でも利用可能

旅行者に大人気のアラスカ鉄道ですが、中でもアンカレッジとフェアバンクスを結び、途中デナリ国立公園にも停車するデナリスター(Denali Star)は特に人気の高い路線です。

私たちが乗ったのもデナリスター。

アンカレッジからフェアバンクスまで12時間!

日本に帰る時に乗ることが多いシカゴから成田へのフライト時間とほぼ同じです。

行程は356マイル程ですが、アラスカ山脈内を走行し、スピードが出せないため、時間がかかるそうです。

ちなみに、車で行く場合は、アンカレッジとフェアバンクス間が約6-7時間ぐらいのようです。

運賃とチケット

夏のアラスカ旅行は費用がお高めですが、アラスカ鉄道も例外ではありません。

2022年8月時点のアンカレッジ~フェアバンクスの片道運賃は次の通りです。

  • アドベンチャークラス:$259/人
  • ゴールドスター:$473/人

私たちは3月下旬に公式サイトから予約しました。

強気なのは運賃設定だけではなく、キャンセルポリシーも厳しく、35日以内のキャンセルの場合は返金してもらえません。

日付の変更は10%の手数料で受け付けてもらえます。

アドベンチャークラスとゴールドスター

アラスカ鉄道のクラスは2種類、アドベンチャークラスとゴールドスター。

両クラスの車両は完全に別れており、ゴールドスターの車両にはゴールドスターのチケットを持っていないと入れません。

ゴールドスターの車両の特徴は次の通り。

  • 二階建て
  • 客席はドーム状になっている二階部分
  • 二階部分にベランダのようなスペースあり(外で写真が撮れる)
  • 一階の食堂車で提供される食事付き(フルサービスダイニング)

対して、アドベンチャークラスの特徴は次の通り。

  • 一階建て
  • 客席は一階部分
  • 車両の一部にドーム状になっている中二階のようなスペースあり(数は限定的)
  • 一階部分も中二階からも窓越しでしか写真が撮れない
  • 飲食物が買える車両あり(自分で席に運んで食べるスタイル)

昔はアドベンチャークラスの乗客でも、食事代を支払えばゴールドスターの食堂車を利用できたらしいのですが、現在はできません(車掌さんに確認)。

アンカレッジ駅

アンカレッジ駅、右側の列はチェックイン待ちの人たち

フェアバンクス行きのデナリ・スターの始発駅はアンカレッジ駅(Anchorage Depot)です。

アンカレッジのダウンタウンの北側にあります。

駅の前には駐車場も完備されています。

私たちは宿泊していたヒルトン・アンカレッジから歩いて行きました。

アンカレッジ駅までは徒歩5分ほど、非常に便利な立地でした。

アラスカ鉄道のモニュメントの奥の高層ビルがヒルトン・アンカレッジ

チェックイン

フェアバンクス行きのデナリスターはアンカレッジ駅を朝8:20に出発します。

出発1時間前にチェックインが必要ですが、私たちは7時過ぎにはアンカレッジ駅に到着してすべての手続きを済ませました。

まずは、駅の左側のテントでスーツケースなどの大型の荷物を預けます。

その後、駅の中にあるチェックインカウンターでチケットを発券してもらいます。

7時半ぐらいになると混み合っていたため、早めに手続きを済ませてしまうことを推奨します。

アンカレッジ駅内の売店では軽食や飲み物が買えます
アンカレッジ駅内のギフトショップ

ホームに入れるのは出発時間直前なので、チェックイン手続き後は駅内で過ごすことになります。

アンカレッジ駅はこぢんまりした駅ですが、軽食や飲み物が買える売店やギフトショップもあるので、多少の時間であれば暇を持て余すことはないと思います。

ちなみに、ギフトショップのアラスカ鉄道グッズはクオリティが高く、私たちはTシャツやオーナメントを購入しました。

そうこうしているうちに、ボーディング時刻となり、アラスカ鉄道(デナリスター)に乗り込みました。

客席

氷河クルーズ船と同様、荷物は自分の席に置きっぱなしで電車内を移動します

私たちが乗った車両はD号車。

ドームカーの車両です。

私たちのシートにはありませんでしたが、足元にコンセントのあるシートもありました。

ちなみに、シートはチェックイン時に自動的に決められます。

車両内の設備

乗車直後に撮影したまだ使用されていないトイレ

アドベンチャークラスの各車両にトイレはあります。

日本の電車内トイレよりもやや広く、匂いや汚れは時間とともに酷くなっていました。

シートの足元のコンセントは一部のシート限定ですが、資料室のようなコーナーに誰でも使用可能なコンセントがあります。

また、同じ場所に1台電子レンジがあります。

資料室のようなコーナーに誰でも使用可能なコンセントあり
同じく資料室のようなコーナーに電子レンジもあります

アドベンチャークラスの食事

アドベンチャークラスには軽食や飲み物を買える車両があります
アドベンチャークラスのテーブル席

ゴールドスターのチケット代には、食堂車での食事代が含まれています。

昔はアドベンチャークラスの人も別途食事代を支払えば、ゴールドスターの食堂車で食事を注文できたようです。

繰り返しになりますが、現在はアドベンチャークラスの人はゴールドスターの食堂車で食事はできません。

アドベンチャークラスの人が電車内で食事をする場合、持ち込んだ食事を食べるか、売店で買って食べるかの二択になります。

ゴールドスターの食堂車(フルサービスダイニング)を利用したい場合は、ゴールドスターのチケットが必要です。

私たちはもともとゴールドスターの食堂車で食事を注文したいと思っていました。

しかし、ルールが変わっていたため、ランチは売店で購入、ディナーは持ち込んでいたベーグルを食べる羽目になりました。

豪華列車で質素なランチ
サンドイッチやサラダ、ジュースなどが買えます

途中停車駅

デナリスターはアンカレッジからフェアバンクスに向かう途中、ワシラ(Wasilla)駅、タルキートナ(Talkeetna)駅、デナリ(Denali)駅に途中停車します。

各駅とも5~15分程度停車します。

停車している時間は電車の外に出て、電車の外観の写真を撮ったり、外の空気を吸って気分転換することも可能です。

フェアバンクス駅

フェアバンクス駅内

私たちを乗せたデナリスターは、予定時間を約30分過ぎてフェアバンクス駅に到着しました。

売店などは営業を終了しています。

バッゲージクレームで預け荷物の受取をする必要があるのですが、作業員の方がマニュアルでスーツケースを電車から積み下ろしするため、出てくるまで約30分待ちました。

フェアバンクス駅内の預け荷物受取場所

持参した方が良いもの

アラスカ鉄道に乗車する際に持参した方が良いものを紹介します。

防寒グッズ

前回の記事の氷河クルーズともかぶりますが、まずは防寒グッズです。

私たちが旅行したのは8月上旬ですが、アンカレッジ出発時点の天気がくもりで気温が10℃程度。

スワードの氷河クルーズ船ほどではありませんでしたが、特にドームカーは隙間風も入り、午前中は寒かったです。

飲料水や軽食

アンカレッジ駅のウォーターディスペンサー

電車内でも軽食は買えます。

しかし、ランチもディナーもサンドイッチやトナカイホットドッグというのはヘビーだと思います。

アドベンチャークラスに乗る場合は何かしら軽食を持参することをおすすめします。

また、飲み物も電車内で購入可能です。

しかし、駅のウォーターディスペンサーなら、無料で水をくむことができます。

私たちも旅行時は必ず持参するハイドロフラスク(Hydro Flask)の水筒に水をくんでいきました。

まとめ

ハリケーン峡谷

アメリカ駐在中に乗ってみたいと思っていたアラスカ鉄道。

前半の天気が悪かったり、食堂車で食事が食べられなかったりしましたが、車窓からアラスカの雄大な自然を眺めながら、12時間かけて移動するというのは贅沢な時間だったと思います。

次またアラスカに来られる機会があれば、今度は奮発してゴールドスターに乗ってみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
 
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