【アラスカ州スワード発の氷河クルーズ】ケナイ・フィヨルド・ツアーズ

今年の夏休みは1週間の休みを取って、8泊9日でアラスカ州を旅行してきました。

アラスカ旅行で最も楽しみにしていたアクティビティが氷河クルーズです。

今回の記事では、私たちが参加したスワード発の氷河クルーズツアーを紹介します。

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ケナイ・フィヨルド・ツアーズ

スワードの桟橋に停泊中のGlacier Explorer

氷河ツアーは夏のアラスカ旅行の定番の1つです。

スワード(Seward)の他にバルディーズ(Valdez)やウィッター(Whitter)といった他のアラスカの町からもツアーがあります。

私たちが申し込んだのは、ケナイ・フィヨルド・ツアーズ(Kenai Fjords Tours)という会社が提供するスワード発のツアー。

1974年からツアーを運行している老舗業者で、且つ、数年前に友人がツアーに参加したことがあることが決め手でした。

ケナイ・フィヨルド・ナショナル・パーク・ツアー

ケナイ半島はフィヨルドが広がります

ケナイ・フィヨルド・ツアーズは、2022年の夏時点で6種類のクルーズツアーを催行しています。

所要時間は、概ね移動距離に応じて、4時間から8.5時間までです。

ツアーのアトラクションは、海洋生物の観察、氷河の観察の2つに大別されます。

リザレクション湾(Resurrection Bay)内にもクジラやアザラシなどが生息しているため、海洋生物観察がメインのツアーは移動距離も所要時間も短め。

一方、氷河はリザレクション湾外にあるため、移動距離も所要時間も長めとなります。

私たちが参加したのは最もポピュラーなケナイ・フィヨルド・ナショナル・パーク・ツアー。

スワードからリザレクション湾内を通過し、湾外にあるアイアリク氷河(Aialik Gracier)やホルゲイト氷河(Holgate Gracier)を目指すツアーです。

もちろん氷河までの移動中は海洋生物も観察できました。

チェックイン

オフィスで貰ったチケットとパンフレット

ツアー開始の1時間前までにチェックインが必要です。

ケナイ・フィヨルド・ツアーズのオフィスでチケットを貰います。

ちなみに、オフィス内のギフトショップは充実しており、Wi-Fiやウォーターディスペンサーもあります。

チケットに記載されている船を確認して、桟橋に停泊している船に乗り込みます。

ボーディングが早く終わったのか、定刻より少し早い9:45には出航しました。

客席(Glacier Explorer)

船内1階部分

私たちが乗ったGlacier Explorer号は2階建て。

1階は6人掛けのテーブル席が4個×3列=合計12個。

2階は6人掛けのテーブル席が3個×2列=合計6個。

これらに加えて、テーブルの無い席もいくつかあります。

船の席は自由なので、まずは1階でも2階でも良いので、絶対に船内の席を確保しましょう。

窓際の席が最初に埋まりますが、船内に座れないということは無さそうでした。

8月の前半でしたが、私たちがツアーに参加した日の気温はスワード出航時で10℃以下!

船外にも席はありますが、特に前方は風の影響も受けるので体感温度はそれ以下となり、常時船外で過ごすのは現実的ではありません。

船内の自分の席に荷物を置いたまま、船外に出て写真を撮ったり景色を見たりできる雰囲気でした(みんな、そうしていました)。

船の設備(Glacier Explorer)

船内の売店の値段設定はかなり良心的でした

トイレは1階の後方部分に左右2か所で、入り口は船外にあります。

少し覗いたところ、日本の電車内のトイレを少し広くした感じでした。

私は使用しませんでしたが、日本人でも使用可能なレベルだと思います。

簡単な売店もあり、お菓子やドリンク、酔い止めの薬なども購入可能です。

他に特筆すべきは、使用可能なコンセントの差込口が船内部分に何か所かあったことです。

「携帯やカメラの充電は事前にしておくように」という注意喚起があったのですが、船内で充電可能です。

野生動物

景色が綺麗なポイントや野生動物がいた際は停船します

クルーズ船同士で情報を共有しているのか、船にレーダーがあるのかわかりませんが、動物がいる場合はアナウンスで教えてくれて、船のスピードも落としてくれます。

船内からも観察できますが、基本的にみなさんアナウンスがあったら、船外に出ていました。

ツアー中に目視できた海洋生物は次の通り。

  • ザトウクジラ(Humpback Whale) × 2匹
  • ラッコ(Sea Otter) × 2匹
  • ゴマフアザラシ(Harbor Seal) × 数匹
  • トド(Steller Sea Lion) × 数匹
  • ハクトウワシ(Bald Eagle) × 1羽
  • ツノメドリ(Horned Puffin) × 大量
  • エトピリカ(Tufted Puffin) × 大量
  • その他の水鳥 × 大量

これらのうち、トドと2種類のパフィン以外はリザレクション湾内でも見られました。

また、ホルゲイト氷河のすぐ近くの滝のあたりにブラックベアを2頭確認することができました。

パンフレットの表紙に載っていたシャチは見られなかったのですが、他の主要動物には出会えて満足でした。

しかし、距離が遠かったり、姿を現すのが一瞬だったりするため、携帯のカメラで撮影できたのはトドだけでした。

氷河

ホルゲイト氷河の周りではカヤックをしている人たちもいました

リザレクション湾を出ると、少し波が高くなり、船の揺れも一時的に大きくなりました。

ホルゲイト氷河に近づくに連れて、波が穏やかになり、流氷が確認できるようになりました。

テレビでよく見る音を立て崩れる氷河ではありませんが、初めて見る氷河は巨大で迫力がありました。

お昼過ぎでしたが、気温も低くなったように感じました。

氷河に停泊中に氷河のサンプルが準備され、実際に触ったり、欠片を食べることもできます。

氷河のサンプル

ツアーの食事

ケナイ・フィヨルド・ナショナル・パーク・ツアーでは、ランチとディナーが付いています。

ランチは船内で、チキンラップ、ポテトチップス(アラスカチップス)、オーツバーが配られました。

ディナーはフォックス・アイランドのレストランで頂きます。

サラダバー、パン、メインのサーモンかチキン、付け合わせの野菜とマッシュポテトでした。

すべて量は控えめ、味は可もなく不可もなくという感じでした。

フォックス・アイランド

フォックス・アイランド

ケナイ・フィヨルド・ツアーズではフォックス・アイランドに上陸できることを推しています。

私たちが参加したツアーではディナーを頂きましたが、ランチで立ち寄るツアーもあります。

滞在時間は1時間ほどでしたが、雨で散策できなかったこともあり、食事後の時間を持て余しました。

正直フォックス・アイランドの魅力は全くわかりませんでした。

持参した方が良いもの

海上での体感温度は更に低かったと思います

氷河ツアーに参加する際に持参した方が良いものを紹介します。

防寒グッズ

まずは何といっても防寒グッズです。

私たちがツアーに参加したのは8月の初旬でしたが、曇っていたこともあり、出航時のスワードの気温は10℃以下。

ツアー中は携帯の電波が入らないので、正確な気温はわかりませんが、間違いなく陸地よりも海上の方が寒かったです。

極暖ヒートテックを上下装備、上はユニクロのフリース、コロンビアの防水コートを着て行きましたが、それでも寒かったです。

ニット帽や手袋、ダウンジャケットがあるともっと快適だったと思います。

飲料水や軽食

ツアーのランチ

船内でランチが出ますが、飲み物は付いてきません。

船内の売店でも一応買えますが、水があると安心です。

オフィスにウォーターディスペンサーがあるので、無料で水をくむことができます。

私たちも旅行時は必ず持って行くハイドロフラスク(Hydro Flask)の水筒に水をくんでいきました。

また、ランチ・ディナーともに食事のボリュームは控えめなので、軽食もあると便利だと思います。

カメラや携帯の充電器

上述しましたが、船内に使用可能なコンセントがいくつかあります。

景色や動物の写真や動画を撮影していると、電池の減りも早いので、移動中に充電ができると安心だと思います。

双眼鏡

No Name島付近のトド(ズーム無しで撮影;iPhone SE 2nd Generation)

野生動物の観察には欠かせません。

肉眼でも確認できる時もありますが、基本的に遠くにいます。

スワードへのアクセス

アラスカの玄関口であるアンカレッジからスワードまでは約130マイル、車で約2時間半です。

両都市を繋ぐハイウェイはスワードハイウェイと呼ばれ、非常に風光明媚な景色が見られます。

アンカレッジとスワード間の移動は往復ともバス(Park Connection Motorcoach)を利用しました。

まとめ

氷河クルーズは夏のアラスカ旅行の定番の1つです。

旅行前から楽しみにしていましたが、実際に非常に満足度は高かったです。

氷河だけでなく海洋動物も見られるケナイ・フィヨルド・ナショナル・パーク・ツアーはおすすめです。

もし次の機会があれば、崩れる氷河が見られるツアーに参加してみたいとも思います。

松井証券
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